在宅で介護をする家族は積極的に担当者会議に参加しケアプラン作成に関わりましょう

介護の知恵
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ケア会議・担当者会議の意義とケアプラン作成への関わりの重要性

家族が介護をする際、ケア会議や担当者会議に参加することには大きな意義があります。これらの会議は、要介護者の状況を把握し、その後の毎日の生活に適切な支援を受けるためのケアプランが作成される重要な場となるからです。

ケア会議・担当者会議の意義

ケア会議や担当者会議は、介護サービスの提供者(ケアマネジャー、介護サービス事業者、リハビリ担当者、医師、看護師など)が退院前の病院や自宅に集まり、要介護者の状態やサービス内容を話し合う重要な機会であり、万障繰り合わせてでも参加する必要があるといえるでしょう。
もっと言うなら、ここさえしっかり関わっていさえすれば、つまり本人家族の意思が反映したケアプランに沿って支援が行われていれば、その後の不満やクレームにはつながりにくいものに成ります。

  • 最新の状態を共有できる
     日常的に接している家族だからこそ、本人の変化や困っていることを詳しく伝えられます。これにより、より適切なケアが提供されるようになります。
    そのためには、日ごろから本人の習慣や困るところ、注意してほしいところなどを書いておくと説明を求められた際に役に立ちます。
  • サービスの調整ができる
     「このサービスが合っていない」「もう少し回数を増やしたい」など、家族の意見を反映させることで、介護負担の軽減や本人のQOL(生活の質)の向上につながります。また、その場の関係者で検討が行われることで、希望通りにいかない場合も相手の状況や介護保険制度の決まりなどを理解したり納得することで協力体制をとることができます。
  • 介護者の悩みや負担を相談できる
     家族自身の負担が大きくなりすぎると、心身の健康を損なう可能性があります。ケア会議や担当者会議の場でいろんな相談をすることは、直接専門家の意見を聞くことができ、負担を軽減する方法を考える大事な機会となるでしょう。

ケアプラン作成に積極的に関わるべき理由

ケアマネジャーが作成するケアプラン(介護サービス計画書)は、要介護者の生活を支える重要なものです。この作成に家族が積極的に関わることで、本人や家族の意思が反映したより良いケアプランの作成が可能になります。

  • 本人の希望に沿ったケアが受けられる
     ケアマネジャーは専門家ですが、本人の細かな希望や家族の意向は、実際に介護をしている人でないとわかりません。積極的に意見を伝えることで、本人に合ったプランが作成され、ケアマネジャーもまた協力体制のある家族だと力を発揮してくれるものです。
  • 現実的な介護プランになる
     それぞれに異なる家族の生活状況や仕事との両立、体力的な負担などを踏まえたプラン作成が可能になり「この時間帯は家族が対応できる」「この部分はプロに任せたい」といった細かい調整まで反映したプランを作成することができ、無理のない介護が実現できます。
  • 変更や改善をスムーズに行える
     介護の状況は日々変化します。常々からケアプラン作成に関わっていることで、状態が変わったときにすぐにケアマネジャーと相談し、適切なサービスに変更することができます。

まとめ

家族介護を行ううえで、ケア会議や担当者会議に参加し、ケアプラン作成に積極的に関わることは、本人のより良い生活を支えるために欠かせません。また、家族自身の負担を軽減し、無理なく介護を続けるためにとても重要だといえるでしょう。
家族と言えども、介護に関わる支援者のひとりです。遠慮せず自信を持って積極的に支援に参加し、専門職と連携しながら、最適な介護環境を整えていきましょう。